お知らせ

南平かおり先生の論文が、日本児童文学学会創立60周年記念論文の佳作入賞となりました

本学で非常勤講師を務められている南平かおり先生(露文卒)の論文「バジョーフ作「石の花」をめぐって ~1953年から1963年までの翻訳者たちはいかに作品を捉えたか~」が、日本児童文学学会創立60周年記念論文の佳作として入賞しました(入選作なし、佳作2編)。

日本児童文学学会による贈賞理由は以下の通りです。
本論文は、ソ連の作家バジョーフの日本における紹介について、「石の花」を含む『孔雀石の小箱』が初めて翻訳された1953年から63年に期間を区切り、この間の初期段階の翻訳作品群を対象とし、「石の花」がとる「スカース」という独特のスタイルの理解のあり方を含めて、受容がはらむ問題を丁寧に検証したものである。文学叢書が隆盛であった時期に、最初の一般向け翻訳から少年少女向け全集収録、さらにはロシア語専門外の作家による再話までを視野に入れた追究であり、これを基盤とした今後の研究の広がりが期待される。

●関連リンク
日本児童文学学会
www.jscl.internet.ne.jp
日本児童文学学会創立60周年記念論文入賞作の決定について
http://www.jscl.internet.ne.jp/60kinenronbun.pdf